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【投資のプロはこうして先を読む】世の中に様々溢れる投資情報を読み解くノウハウと考え方の備忘録

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投資のプロはこうして先を読む (日経プレミアシリーズ)

 

アナリスト歴30年の著者が、

マクロ経済、為替、株式投資指標、外国人投資家動向など様々な切り口から、

マーケットの先を読む情報の見方、使い方をわかりやすく解説し、

定説や常識に惑わされないノウハウを指南することを目的とした投資本。

 

では、

さっそく蛍光ペンを引いた部分を自分の言葉も含めて備忘録。

 

はじめに 情報収集と分析の世界へようこそ

筆者の本業は、

株価や金利、為替相場など、

証券・金融市場という範囲の様々な市況の先行きを予測して見通し数値を作成し、

それが外れるという仕事

(正直だなあと思って、はじめがきで買ってみた(笑))

 


第1章 投資の定説を疑え

・長期分散投資は流行のテーマ株よりもマシで万能ではない
・30銘柄に分散してもTOPIXに似るので最初から日本株・海外株・国債・海外債券などの割合は自分で決めながらインデックスファンドに分散投資を

(30銘柄を運用してそうならないわたしは関係のない話で筆者は並みのプロだな)

・積み立て投資でも損はするし、損切りルールは「まし」なだけ

うーん、

筆者の定説は投資の「ど初心者」を対象にしたものであって、

筆者の意見は定説の枠を出ていないかもしれない。

 

ただ、

こちらが勝つための相手である一般プロの思考を知るという意味では

一読価値はあるのだと1章では感じた。



第2章 経済データの正しい使い方

・トップダウン(マクロ経済)主体に、ボトムアップ(企業業績)も活かして市場分析している


・世界経済のデータはここから取る

┝IMF

https://www.imf.org/en/Publications/WEO

┝世界の統計

www.stat.go.jp

 


・2000年から新興国が成長した本当の理由は、

冷戦の終結やIT社会インフラが整ったことであって人口増加だけによるものではない

 

 

・世界経済の振幅が小さくなっている五つの要因

  1. 在庫管理技術・経営情報分析の進歩
  2. 先進国の人口増加率の低下
  3. 先進国でモノが行き渡っていて、コト消費に変化している
  4. 「個」優先社会で、万人がいっせいに買うような製品やサービスが少なくなった
  5. グローバル化による競争激化と価格上昇というインフレになりづらくなった

 

・景気ウォッチャー調査は、街の人の個別の意見が見れて景況感の把握に良い


・イベント中心主義(米雇用統計でお祭りのように騒ぐ等)

の投資専門家がテレビや雑誌に出ていたら見ないなど、

排除していきたい

→これを拝見して、共感するところで、第1章よりも筆者に親近感を覚えました(笑)



第3章 為替相場の深いところ 

・為替相場は物の売買(消費)、輸出入、投資、融資で動く
・購買力平価で相場の行方がざっくり見える=

ドル円相場は購買力平価の上下2割のレンジで収まることが多い

・貿易による為替売買量は全体の30分の1だけ

・経常収支の赤字額が大きい新興国通貨がときどき大きく下落する

・景気がよい国の通貨は直接投資が集まりやすいため基本的には上昇する

・他の要因が強くなければ、二国間の金利差の高い方の通貨が基本的には買われる

・シカゴ先物で円売りポジション残がどんどん増えれば、その後は円高に向かう傾向

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・円相場の上下はなぜか8年リズムで、

次のドル安円高のボトムは2019年10月、

次のドル高円安のピークは2023年6月、となる

 

・「リスク回避のための円高」は過去にそうだったからという現象により、

パブロフの犬的に起こっている。これは裏付けのない円高とも言える

 


第4章 株式の投資尺度 本当の意味

・株券に存在する三つの価値

  1. 企業が稼いだ純利益への権利
  2. 企業が保有する資産への権利
  3. 経営参加権

 

・PERを実用的に正しく使う方法に関しては、

ひとつの正しい基準はなく、

その銘柄の過去の水準や業界平均との比較等があるが、

金利水準等が反映されず限界がある。

(PERで割安を考えるのは難しいと個人的には思います)

 

・PEGレシオ=PER÷3~5年の予想利益成長率も併用し、

1倍以下は割安、2倍以上は割高というのが、

TOPIXではそれなりに機能している


・理論的にはありえないPBR1倍割れになる理由は、

企業の会計不正への疑義あるいは今後の赤字等での純資産の減少評価

 

・金利水準を加味すると、

イールドレシオ=債券利回り×PERが米国では有益で、

06年以降は0.3割れが割安、0.55あたりで割高といえる

 

・「バフェット指標(ある国の株式市場の時価総額÷その国の名目GDP)」

は、海外収益の乗らない分がグローバル化で多くなり機能には疑問。


・市場全体が上がるとき、高ROE銘柄は劣後するので注意しよう



第5章 市場分析の根幹と使い分け


・ファンダメンタルズ分析の最大の弱点は、

投資心理に影響される非合理的な評価を加味出来ない点にある。

テクニカル分析はそれを補うものとして、

あたるかどうかは別にしてある程度の回答の提示ができる。

 

・大量のデータをコンピューターで処理するクオンツ分析がある。

さらにその範囲を超えてAIが市場予測を行えるようになってきており、

専門家の居場所は狭まりそうだが、AIもツールのひとつ。

もっとも、AIによる素晴らしい運用を謳うファンドはその優位性が保てるのか、

あるいは箱に入ったおじさんが本当は売買していないのか、疑って警戒すべき

 


第6章 機関投資家の胸のうち

・日本の株式市場は新興国並みに海外投資家の売買に株価が振り回される

・外国人投資家が大型株中心に運用しているが、長期成長性の高さから小型株に注目する外国人投資家が増えており、その際には小型株を得意とする運用会社に任せることも多い。



第7章 情報を投資に活かす細くて険しい道

・投資に対する教育という言葉は押し付け的で好ましくない、

投資情報を自分で要不要を決めて欲しい

・最近は銘柄名とコードだけおじさんはだいぶ減ったが、

答えだけを求める人は人生を丸投げしている。

結論だけでいいという姿勢はしばしば破滅につながる

 

・証券会社や銀行は「だまそうとしている」わけではないが、

大いに見通しが外れることも事実なので、

専門家は利用できるところだけを大いに利用することが大事。

その際には論拠、論拠に照らす事実、その点検をしてほしい

 

・近所の店にも業績を測るヒントがある

・無料の情報はなぜ無料か、裏をよく考える

 

 痛快な論調と誠実な「お人柄」を感じた本で、

読み終わりは素敵な本でしたよ!

投資のプロはこうして先を読む (日経プレミアシリーズ)

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